ルーウィン エステート シャルドネ "アート シリーズ" マーガレット リヴァー [2005] (正規品) Leeuwin Estate Chardonnay Art Series [白ワイン][オーストラリア][マーガレットリバー][750ml]

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[Judgement of Napa] ≪ナパの審判≫◎スパリエとパリスの審判。 2021年3月、79歳にしてこの世を去ったスティーヴン・スパリエ(Steven Spurrier)。 ワイン商として立身し、アカデミー・デュ・ヴァンを設立。クリスティーズにワイン・コースを持ち込み、デキャンター誌のコンサルタント・エディターに就任。同誌が主催するデキャンター・ワールド・ワイン・アワードでは長年チェアマンを務めた彼。 多くの記事を執筆したジャーナリストでもあり、著書での受賞歴も多数。ワイン業界に多大なる貢献を果たしたとして、【Decanter Man of the Year】(2017)にも選出されました(対象者はほとんどがワイナリー創業者か醸造家。それ以外での受賞は稀)。 彼は間違いなく世界で最も有名で、そして最も偉大なワイン「専門家」でした。 そんな彼の数多の実績の中でも、私共ニューワールド・ワイン愛好家にとって最も大きな出来事といえば、やはり「事件」とまで言われた、「パリスの審判」(Judgement of Paris)でしょう。 スパリエがアカデミー・デュ・ヴァン時代の同僚、パトリシア・ギャラガーと共同で、1976年にパリで行ったテイスティング会です。 最高峰のボルドー&ブルゴーニュを、当時まだ注目されていなかったカリフォルニアのカベルネ&シャルドネとブラインドで比較試飲するもので、赤・白両部門で米国産が勝利したことにより、急速なスピードで新世界のワインは発展を遂げました(→詳細)。◎JUDGEMENT OF NAPA そんなスパリエが他界する前年、2020年の半ばに、とあるイベントの開催が発表されました。それが「ジャッジメント・オブ・ナパ」です。(※主催者は、ナパで会員向けワイン・コンシェルジュサービスを運営するアンジェラ・デュール(Angela Duerr)と彼女の会社、CULTURED VINE。)「パリスの審判」に対し、「ナパの審判」と銘打たれたこのイベントは、パリ・テイスティグ45周年を記念し、スティーヴン・スパリエと、ジョージ・テイバーへのオマージュとして企画されたものです。 ジョージ・テイバーとは、パリ・テイスティングに参加した唯一のジャーナリストであり、「Judgement of Paris」の名付け親であり、この題名にて、TIME誌に記事を書いた人物です。 彼の記事がなければ、このテイスティング結果がここまで世界中に広がることは無かったでしょう。 イベントに協賛したスパリエは、「ジャッジメント・オブ・ナパは、人々にパリスの審判を思い起こさせ、そしてそれをアップデートするものです」と呼びかけました。イベントは2021年3月3日に、カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(CIA)で開催されるはずでした。しかし、コロナの影響、スパリエの逝去などが重なり、5月に延び、そして更に10月へと延期されました。 同時に意味合いも変わり、単なる45周年イベントから、スパリエを偲ぶ会となり、会場もCIAから米国を代表するワイナリーへと変更されました。 また、イベント発表当初は「スティーヴン・スパリエと、ジョージ・テイバーへのオマージュ」とされていたものが、「パトリシア・ギャラガー、スティーヴン・スパリエ、ジョージ・テイバーへのトリビュート」へと変更されました。◎パトリシア・ギャラガー(Patrica Gallagher) 実はパリ・テイスティングの発案者は、スティーヴン・スパリエではありません。真の発起人は、スパリエのアカデミー・デュ・ヴァンの同僚であり、友人であったパトリシア・ギャラガーです。 もともと彼女は既にアカデミー・デュ・ヴァンにて度々米国産ワインと仏産ワインの比較試飲を行っていました。 ところが当時はまだナパのワインがフランスに輸入されていなかったため、米国産ワインとして用意できるものは、大使館からの提供品に限られていました。しかし大使館が用意するワインは、どれもお世辞にも質が良いとは言えないものばかりでした。既にナパで優れたワインが造られていることを知っていた彼女は、自ら本国でワイン選びを行い、それをフランスに持ち込んで、フランス人専門家達に知ってもらうための場が欲しい、と考えたのです。 この計画をスパリエに話すと、彼は全面的に賛同。実際にナパに渡ってワインを調達しました。スパリエに、自らのお気に入りであるスタッグス・リープ、モンテリーナへ行くように提案したのは、ギャラガーでした。 そのような真の発案者でありながら、ギャラガーの名が語られることはあまり無く、何よりこの45周年イベントの発表当初も、彼女の名前はありませんでした。 いくつか理由はあるとは思うのですが、恐らく、彼女にとってのパリ・テイスティングが、我々にとってのそれとは少し意味合いが違うから…なのかもしれません。◎審査会ではない、勉強会だった。 彼女の当初の目的は、フランスの専門家たちに、米国ワインの今を知ってもらうことにありました。 彼女が企画したパリ・テイスティングは、あくまで「勉強会」でした。ところが、スパリエがこれを「イベント」にし、そしてテイバーが「事件」にしてしまった…との見方があるのも事実です。実際、彼女にとってこの試飲会は「コンテスト」でもなく、ましてや「審判」などではなかったそうです。単なる勉強会が、世界には「対決構図の競技」として広がり、単なる勉強会の参加者たちが、「審査員」となってしまった…それに戸惑った、と後に語っています。 審査員とされる参加者の一人、オデット・カーンが、自身の採点メモを提出後に取り返そうとした…というエピソードは非常に有名です。 ですが、これは何もカリフォルニアワインをフランスワインより高く評価してしまったことを恥じてのことではなく、ただの「勉強会の試飲メモ」が、「品評会の審査コメント」として扱われてしまうのではないかと、いち早く察知してのことだった…という説もあります。 それが事実かは分かりませんし、こうした話が、物語としての「パリスの審判」に水を差すのも事実です。ギャラガーの名があまり表立って出てこないのは、こうした一面があるからなのかもしれません。 実際、ギャラガーはリターンマッチにこそ参加しますが、その後は表舞台に現れることはあまりありませんでした。ジャッジメント・オブ・ナパに出席したマスター・オブ・ワインのクレアー・トゥーリーは、「スパリエには何度も会ったが、ギャラガーを目にしたのはこれが初めてだった」と述べています。 そんなギャラガーが今回のイベントに前向きになったのは、イベントがスパリエを偲ぶ会になった、ということだけでなく、ホストのアンジェラ・デュールの熱意あるいざいないの結果でもあると思います。 ギャラガーはイベント後にこう語っています。「アンジェラは私をまるでクイーンのように扱ってくれて、私はこのイベント、参加者の皆様との触れ合い、すべてを楽しむ事ができた」と。 ◎DAY1 こうして「Judgement of Napa」は、2021年10月5日と6日の二日間にわたって開催されました。このイベントがどれだけ壮大なものであったかは、参加者一覧、それを見るだけでもわかります。 [参加者の一部]ピーター・マークス(マスター・オブ・ワイン:司会)/アンドレア・ロビンソン(マスター・ソムリエ:司会)/パトリシア・ギャラガー(パリ・テイスティング発案者)/ダン・テイバー(パリスの審判の著者)/アンディ・エリクソン(元イーグル醸造長)/アンディ・ベクストファー(ベクストファー家)/マーカス・ノタロ(SLWC醸造家)/ベルナール・ポルテ(クロ・デュ・ヴァル)/ボー・バレット(シャトー・モンテリーナ)/アーロン・ポット(ポット・ワイン)/ピーター・モンダヴJr(チャールズ・クリュグ)/テッド・エドワーズ(フリーマーク・アビィ醸造家)/ヴァイオレット・ガーギッチ(マイク・ガーギッチの娘)/アンジェリーナ・モンダヴィ(モンダヴィ家)/ジャン・シャルル・ボワセ(ボワセ家)/トアー・ケンワード(トアー)/ダリオッシュ・カレディ(ダリオッシュ創設者)/アルダー・ヤロウ(世界で最も有名なワイン・ブロガー@ヴィノグラフ)/ヴァージン・ボネ(ワイン・エンシュージアスト誌)/スーザン・リン(ワイン・エクスチェンジ)/カレン・マクニール(ワイン・コンサルタント)/パトリック・コミスキー(ワイン&スピリッツ誌)/クレアー・トゥーリーMW(英デキャンター誌)…これでも一部です。 初日の会場は、CIAから、パリ・テイスティングの赤部門1位でも知られる『スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ』に変更されました。 ランチ会とテイスティング会が開かれ、ランチにはジョアンナ・デピュー(Joanne DePuy)により、パリ・テイスティングにも登場したモンテリーナ、フリーマーク・アビー、スタッグス・リープ、クロ・デュ・ヴァルが用意され、それぞれを"現在の"ワインメーカーが解説する…という豪華なものとなりました。ジョアンナ・デピューとは、「パリ・テイスティングを救った人物」と言われる女性です。 彼女は1970年代に米国でワイン・ツアー会社を立ち上げた人物であり、これは当時としては極めて革新的なことでした。 スパリエが1976年にナパを視察した際のアテンダーが彼女であり、またスパリエが選んだワインの輸送手続きを行ったのも彼女でした。 当時はまだ国外にワインを送付することは簡単ではなかったため、彼女がいなければ、スパリエは購入したワインをフランスに送ることができなかった…と言われています。 一方、テイスティング会ではスタッグス・リープのSLVを中心とした垂直試飲が行われ、35年も昔の、80年代のSLVもが振る舞われました。◎DAY2 二日目の会場は『チャールズ・クリュッグ・ワイナリー』。乾杯には、スパリエが後年英国で立ち上げたワイナリー、『ブライド・ヴァレー』のスパークリングが用いられました。そして最後に開かれたのが、かのパリ・テイスティングの再現…ジャッジメント・オブ・ナパのメイン・イベントでした。 当時と同様、ニュー・ワールドとオールド・ワールドのカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネとが、銘柄の判らないブラインドの状態で比較試飲されました。 ただし45年前と異なるのは、米仏のワインのみに限定されず、世界各国からの銘醸が集められたことです。 白はブルゴーニュ、カリフォルニア(当時と異なり、ソノマが中心)、イタリア、オーストラリアから。 赤はボルドー、カリフォルニア、イタリア、オーストラリア、チリから。 審査員には銘柄のみならず、産地さえも分からない状態でワインが並べられ、審査は二部構成で行われました。一つは指定された8人のプロフェッショナルによる票を集計した「Expert Panel Results」。 そしてもう一つが、イベントに参加した評論家グループ、ジャーナリスト・グループ、ワインメーカー・グループ、消費者グループと参加者全体の票を集計した「Event Panel Results」です。 ただ、参加者の錚々たる名前を見れば、もはやEvent Panelの結果すらもプロフェッショナルなリザルトと言えましょう。 結果の発表と同時に今回集められた銘柄が公表され、順位は以下のようになりました。 結果こそ違えど、奇しくもその「意外性」は45年前を彷彿とさせるものでした。何せ、エキスパート・パネル、イベント・パネルとも、最高の1本に選ばれたシャルドネは、ブルゴーニュでもカリフォルニアでもなく、オーストラリアの『ルーウィン・アート・シリーズ・2018』だったのです。 カベルネは、エキスパート・パネルが『レオヴィル・ラス・カーズ・2016』を、イベント・パネルが『トアー・ケンワード・ベクストファー・ト・カロン・2016』をそれぞれ1位に選びました。 審査を終えたパトリシア・ギャラガーは「当時も今も競争ではない」と述べ、ワインのクオリティ、レベルが世界的に向上していることを、参加者全員が実感することができた素晴らしいテイスティング会となりました。 そして、参加者全員が立ち上がるほど会場が最も沸いたのは、1976年のオリジナル・テイスティングに関わった唯一のワインメーカー、リッジ・ヴィンヤーズのポール・ドレイパーが壇上に上がったときでした。 しかしながら会場の興奮の空気は、直ぐに静謐なものに代わりました。ポール・ドレイパーの役目が、スティーヴンの妻、ベラ・スパリエから託された手紙を読み上げることだと分かったからです。手紙には、このイベントの開催への感謝がつづられ、そしてまたスティーブンが、このイベント…ジャッジメント・オブ・ナパへ参加することを非常に楽しみにしていたことが書かれていました。 参加者たちは、スティーヴンの影響力を思い出しながら、彼の不在を悼みました。各々が各々の想いをかみしめつつ、イベントは参加者全員の記憶に深く刻まれ、大成功に終わりました。 主宰のCULTURED VINEの公式サイトにて、参加者たち(更には様々な理由で参加できなかったパリ・テイスティングの関係者たち)のコメントが掲載されておりますので、ぜひ一度ご覧になってみて下さい。 今回、この歴史的なイベントにて、見事NO.1に選ばれた優勝シャルドネそのもの、『ルーウィン・アート・シリーズ・2018』をご用意致しました。◎皆様にもこのようなイベントがあったことを知って頂けたら嬉しいです。そしてまた上記パネリストたちにより、ブルゴーニュやソノマのグラン・クリュらを押さえてベスト・ボトルに選ばれたこの逸品お楽しみ頂けたら…と思います。

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